2017/12/12
OPEN CLOSET 冬の中ごろ 最終日
全日程、お天気に恵まれてくすのき荘は温室のように暖かかったです。
2日目はくすのき荘で展示をされた方や、一度訪ねてきてくれた方がふらり立ち寄ってくださいました。
3日目はメンバーが集い、これまでの振り返りや完成したお直しの受け渡しができました。
1年前は東長崎の商店街の一角をお借りして物々交換をしていたので、細々とではありますが継続できているんだと実感しました。
お越し下さった皆様、トークにご登壇頂いた石原さん、くすのき荘の管理人山本山田さん、有難うございました。次回は暖かくなったころに、ちょっとパワーアップしたくすのき荘で開催予定です。
お直しなどのご相談は随時承っておりますので、お気軽にお声がけください。
また、これを機に誕生したメンズシャツ「CANVAS」とフリーサイズの「ゆらぐせ」のご試着も承っております。
今日まで続けることができたこと
これからのことに思いを馳せられることに感謝を込めて。
2017/12/10
OPEN CLOSET 冬の中ごろ
1日目
お天気に恵まれ、ご近所の方が立ち寄って下さったり、穏やかな時間でした。
夕方からは、自宅のリノベーションを手掛けて下さったM&D associates の石原和拓さんをゲストに、司会にくすのき荘管理人の山本直さんをお迎えしたトークセッションがありました。
「直して着る・住まう」ことについて、その面白さ、難しさ、魅力についてうかがいました。
・衣服は持ち主が既に深い愛着を持っている状態で、お直しがスタートする。一方で住宅は、「これから住まい始める」という方のリフォームがある。
・家は骨組みだけ残して大規模に(元の印象を残さず)変更しることができる。衣服はものと素材や柄、形状をある程度活かした状態で直す。
・「お金」のちょっと赤裸々なお話。
・「何を残して、次に繋げていくか」
・「直したい人」「直す人」の間に客観的な視点がないと良いものにならない。
特に衣服は、肌に直接身に着けるとあって、思い入れが強くなりがちです。
持ち主の意向をくみ取りつつ、冷静な判断を手放さないことで、バランスの取れたものが結果出来上がるように思います。
『住まいは、「直ししたもの」それだけでなく、その先にある生活、持ち主がその後住まいどう付き合っていくか、ということに価値がある。』
キャリアを積まれている石原さんならではの言葉がとても印象的でした。
衣装も、数年を経てお直しで問い合わせがあることがあります。
今回のOPEN CLOSETの企画は、始めて1年半ほどです。これまでに直した衣服、また、今回お預かりした品々が持ち主の方々の元でまた時間を刻み続けていくことに、改めて気付かされました。
また、「今後直して使うこと、をどう広げていきたいですか」という質問を頂きました。
正直、私一人にできることは本当に限られています。捨てることが悪いわけではなく「直して使えるかな」という「発想」「選択肢」を広がればいいと思っています。そうするころで購入の段階で「何にお金を払い、手元に迎え入れるか」が少し変わってくるように思います。少しでいいんです。
山本さん曰く「家も自分で直せますからね!」とのことです。
OPEN CLOSETの企画自体はあと2日、12月12日まで続きます。
是非お仕事帰りに、ふらりお立ち寄りください☆
詳細はこちら
2017/8/31
今日は打って変わって、肌寒いくらいの関東です。
前回ご紹介した「高城染工」さんにお願いしていた染替が早速仕上がってきました!早急にご対応頂き、有難うございます。
全体的に黄ばみがでてしまった長袖シャツは丸襟が気に入っていて、本当に頻繁に着ていました。せめて型抜き(型紙を実物から起こす)してから…
と思って捨てずにいましたが、昨日1年ぶりに袖を通すことができました。
祖母のフラットカラーのブラウスも、袖をロールアップしたら
なんだかかわいく着ることができました。
色の力ってすごい!
藍色の深い色は、着ていると背筋が伸びるようです。
9月のオープンクローゼットでお披露します!
近いうちに、高城染工さんで頂いた資料を交えて、染め替えしたいものを持ち寄る企画をできればと思っています。
2017-8-21
岡山の児島へ行ってきました。
昨年芸術祭に参加してから、香川にご縁があり年に数回訪ねております。
今回は納品などもあり、岡山にも立ち寄ることになったので
せっかくだから、繊維の街を訪ねよう!と児島・倉敷に行きました。
全日夜は、岡山市内のゲストハウス「とりいくぐる」へ。
間違いなく鳥居をくぐりました。居心地よかった…自身の民泊の参考にいろいろメモして…
有名な「ジーンズ・ストリート」ろくに調べずに行ったら、土日オープンのお店が多いらしく、半分以上閉まっていた…!
お盆休みの時期は開けて下さっていたようで、本当にお疲れ様です!
工場直営のお店は、要は本社が稼働しているので平日も開いてました。
そのかわりどのお店でもゆっくりお話をすることができて、個人的には有意義でした。
BIG-JOHNでは、繊維の街としての歴史が分かりやすく映像で紹介されていたり、製造ラインが再現されていたり、お買い物だけでない楽しみがあります。
元々は足袋や制服で栄えたところから時代のニーズに合わせて変化していったのですね。
その後、「高城染工」さんへ
市内循環バスがありますが、本数が限られているので要確認です。
事前にお電話で「染め替え」をお願いしていたので
着倒してシミが抜けなくなった白シャツ、祖母のブラウス2枚を持参しました。
工房にショップも併設されていて、今年の新作と、染め替えされた品々が並んでいました。
最後に工房の中もお願いして見学させて頂きました。
企業に居た頃は、縫製工場には出張したことはありますが染色の現場は初めてで、念願が叶いました。
居心地の良い店内で、本当に丁寧にご対応頂き、ものづくりに真摯に向き合っている方のお話は背筋が伸びます。
「お直しを承っても、シミに関してはうまく対応ができない」
「リメイクをしても、あと一歩、という感覚がある」
なかで、今回の染色工房訪問はOPEN CLOSETにとっても一歩新しく踏み出せたように感じます。
染め替えは2~3週間程度で出来上がるそうなので、またこちらでご報告します!
2017/8/10
夏の日差しにも拘わらず、くすのき荘は風がよく抜けて心地が良かったです。
くすのき荘いつものオープン日に合わせて開催しました。
管理人の山田絵美さんのお母様も、10着ほど思い出のある服を持参して参加してくださいました。
お直しを一着承りました。
「何年ぶりに袖を通したかしら…!」
「まだ着られそうですね」
洋服のことを、ウキウキとご機嫌でお話ししていたのが印象的でした。
次回のOPEN CLOSETの日程はまだ決まっていませんが、決まり次第、お知らせさせていただきます。
梁には「物々交換」で集まった衣服も掛けていました。
少し涼しくなったら、また本格的な「物々交換」もやりたいです。
くすのき荘についてはこちら
2017/5/27
3月からとしまアートステーションから、北池袋のくすのき荘にお引越しをしました!
そこから個展をしたり、いろいろなことがありましたがようやくひと段落して、ゆっくりとOPEN CLOSETをひらくことができました。
としまでお約束をしていた「ワンピースをバッグにしたい」というご希望から「あずま袋をつくろう!」を実施しました。
あずま袋って、そもそも、なんでしょう。
とても単純な直線縫いで、長方形(ひし形)の布で手提げ袋をつくることができるんです。
着物の反物や、ワンピース、大きめのシャツなんかからでも作ることができます。
手順は簡単です。
①裁断…型紙に合わせて生地を切ります。
②縫製…表布と、裏地の布をそれぞて縫ってから、合体させます。
③仕上げ…アイロンがけをして完成です。
次回7/13(木)も型紙をご用意しますので、ご興味のあるかたは是非ご一報ください!
2016/12/25
今年最後のOPEN CLOSETはぶつぶつ交換延長戦!でした。
「オノコラーフェス」で集まった衣服をもっと巡らせたい、という思いがあっての企画でしたが、予想をはるかに上回る循環がうまれました。
看板娘である祖母のワンピースたちが2着、旅立っていきました。
実は「誰かに着てほしい」という気持ちと「持っていたい」という気持ちがあったのですが、どっちのほうが服が喜ぶかな、と思うと、今日の「交換」はとても嬉しいことでした。
トランクいっぱいにたくさんの衣服やバッグを持ってきてくださった大学生2人は
ここに来る前に断捨離をしてきたそうです。
そこでとても印象的だったのは「捨てるものと、捨てられないものを分けていた」という言葉でした。
どんな基準で分けたかうかがったところ
「人にあげて、喜んでもらえるか否か」とのことです。
当然のようですが、実はとても大切な視点だと思います。
このOPEN CLOSETは決して古着回収窓口ではありません。
衣服と共に「物語」をしっかり循環させるには、人の手に渡ってお互い気持ち良いことが最低ラインになります。
そして「捨てない」ことに重きを置いているわけではないのです。
思い切って整理することで自分が本当に大切にしている、長くお付き合いできる品々の姿がはっきりしてきます。
年末、きっと大掃除の折にクローゼットの中を整理する方も多いかと思います。
そこで「もう着ない」と決めた衣服は、果たしていつ購入したものでしょうか?
「1シーズンしか着ていない」「安かったからもう捨ててもいい」
そんな服がたくさんだとしたら
次に服を選ぶときは、「この服は来年も着るかな」「この安い値段の理由は何だろう」
ちょっと思いを馳せてみてください。
わたしは8年間アパレル業界にパタンナーとして携わっていました。
連日たくさんの型紙を起こし、驚くほど速く流行は過ぎていきます。
シーズン落ちで廃棄される衣服もたくさん見てきました。
それはなんだか、とても馬鹿げている光景です。
大きな経済の流れの中で、わたしのできることは本当に小さく非力です。それでも、少なくともOPEN CLOSETで出会ったみなさんには「消費する」だけではない視点を一緒に持ってもらえたらと切に思います。
今年の8月からはじまったこの活動も、ぶつぶつ交換という試みをしたり、少しづつ発展してきました。
2017年は、1月いっぱい衣装の仕事で関東を離れるため
2月5日(日)からはじまります。
またお会いできるのを楽しみにしています。
1月中は、ぶつぶつ交換ブースを設置しているので、ぜひお立ち寄りください!
それでは、良いお年をお迎えください。
tamu
2016/12/12
週末、10、11日の二日間に東長崎の商店街で、OPEN CLOSET×ぶつぶつ交換(田村香織×小笠原綾子)無事に終了しました。
「眠っている衣服の話を聞く」
「衣服を物語と一緒に循環させる」
「綿花畑のような、素材がたくさん眠る都市のクローゼットに光を当てる」
これらの切り口から細々とはじめたOPEN CLOSETが、少なからず共感を得て、このようなコラボレーションに発展していったことがとてもうれしく、更に可能性を感じた2日間でした。
少し補足説明を…!
小笠原さんは、わたしより先にとしまアートステーション構想の一員「オノコラー」として活動している方です。
昨年は哲学対話の手法を取り入れた「ぶつぶつ交換会」を企画し、その活動報告を聞いた時に「同じようなことを考えていて、こんな手法で実現しているんだ!」と驚きました。
今年度いっぱいで、残念ながらとしまアートステーションがクローズしてしまうということで、しめくくり企画として「オノコラーフェス」が企画され、OPEN CLOSETも小笠原さんの「ぶつぶつ交換」との共同企画として参加しました。
大まかな流れは
①家のクローゼットを開く。
②「もう着ないけれど、どうしても捨てられない衣服」を取り出す。
③OPEN CLOSETで、「ストーリータグ」に衣服にまつわる物語を書く。
④誰かに譲りたい衣服は、「ストーリータグ」をつけてラックへ置いていく。
⑤置いていった衣服と同じ枚数の衣服を持ち帰ってOK。
※「お直ししたい」「こうリメイクしたい」などありましたら、その場でご相談も承ります。
イベント「ぶつぶつ交換タイム」について
参加者どうしで、持ってきた衣服にまつわる物語や思い出を語り合い、
最後に「ぶつぶつ交換」します。
交換はその場で成立しなくてもOKで、ラックにかけて帰っても
ラックのものと交換をすることも可能です。
今回、2日間で予想を上回る数の衣服が集まり、全部で6回の交換が成立しました。
手ごたえを感じると同時に、これまでの活動でも浮き上がってきた課題も、再度認識されました。
課題についてはしっかりまとめて後日に。
はじめての試みでしたが、「クローゼットを開く」
というスタートラインからこうしたコラボレーションができる可能性を
ひとつ実現できたことは本当にうれしく、楽しい時間でした!
参加してくださった皆様、こんなふんわりした企画を一緒に楽しんでくださった小笠原さん、アートステーションの皆様、そしてPlanet handの八島さん
改めて、ありがとうございました!
年内のOPEN CLOSETは12月25日、いつものアートステーションZにて
12時~18時です!
ひっそりとぶつぶつ交換もやりますので
もしご興味ある方は、まずは自分のクローゼットを開いてみてください。
1月は香川で衣装の仕事のためお休みします!
2016/11/22
来月のイベントのお知らせがあります!
雑司ヶ谷を飛び出して、東長崎の商店街におじゃまします。
昨年「ぶつぶつ交換」という企画をしていた小笠原さんとの
ラボレーションが実現します。今からわたしも楽しみです☆
オノコラーフェス2016
12月10日・11日終日 OPEN CLOSET(企画:田村香織、小笠原綾子)
OPEN CLOSETは、衣服と物語が循環する場所です。
クローゼットに眠っている、「もう着ないけれど、捨てられない衣服」はありませんか?
きっとたくさんの物語が一緒に仕舞われています。
そんな衣服にまつわる話をきかせてください。
イベント:ぶつぶつ交換タイム 10日・11日13:00/15:00/17:00
●参加の仕方
①家のクローゼットを開く。
②「もう着ないけれど、どうしても捨てられない衣服」を取り出す。
③OPEN CLOSETで、「ストーリータグ」に衣服にまつわる物語を書く。
④誰かに譲りたい衣服は、「ストーリータグ」をつけてラックへ置いていく。
⑤置いていった衣服と同じ枚数の衣服を持ち帰ってOK。
※「お直ししたい」「こうリメイクしたい」などありましたら、その場でご相談も承ります。
★イベント「ぶつぶつ交換タイム」について
参加者どうしで、持ってきた衣服にまつわる物語や思い出を語り合い、
最後に「ぶつぶつ交換」します。
3016/10/16
OPEN CLOSET5日目 最終日
最終日ということもあり、朝から予想以上にたくさんの方がお話しをしに来てくださいました。
サッカーユニフォームのように、背中に兄弟の名前を入れたTシャツ
柄が気に入っているけれど、もう着ないワンピース。何かに作りかえるでもなく、ただ、まだ持っていたいということ。
就活中に買った、面接先のブランドの服
痩せて、サイズが合わなくなったスカート…
5日間を通して、自分のやっていることの意味を強く考えました。
「もう着ないけれど捨てられない衣服の話を聞かせてください」
それで?
ということ。
生まれる会話は大前提で、「コミュニケーションが云々…」ということも声を大きくして言いたいわけでもないのです。
ただ、衣服をきっかけに生まれる出来事の連続が面白く
勝手に転がりだす関係性や、共感、跳ね返り、手を動かす、より良くしたいという根源的な欲求が見え隠れします。
果たしてわたしのやっていることは、アートの中でやることが良いのでしょうか?
『これは作品なの?』という質問に対しても
はて、自分でやっていても明確に答えられません。
(そのためにはアートの定義を明確にしなくてはならないです。)
ただ、OPEN CLOSETでやっていることは
田村が衣装(HAReGI)ではできないことを消化しているように感じます。
生活に限りなく近く
衣服ではなく、田村が人前に出て身を晒すことで
巡る目に見えないなにか達を
文章や写真、スケッチで少しだけ留めることのように思います。
次は、それこそ生地屋さんやお直し会社、染み抜き屋さん、染屋さんなど、いろんなひとたちとOPEN CLOSETという枠の中で色々やるとか、商いに振り切るのもありかもしれません。まだまだ、できることはたくさんあます。
またしばらく、としまで考えながら、みなさんのお話しをお待ちしています。
ありがとうございました。
大きな感謝を込めて。
2016/10/15
OPEN CLOSET 4日目
連日居ることで、存在が街になじんでくる感覚があります。
毎日遊びにきて下さる近所の方が、設営を手伝ってくれました。
通りすがりのひとたちも、「よ!」という具合に挨拶。
前日に来てくれた女の子が、お気に入りの一枚を着てやって来てくれました。
お話を聞きながら、絵を描く
友達と遊びに行って、
数分後にワンピースを引っかけて破いてやってきた…!
なんというタイミング。
お友達のシャツのポケットに青いボタンをつける。
明日はお父さんと来てくれるとのこと。
2016/10/14
さいたまトリエンナーレ3日目
ようやくすっきりした秋晴れの一日
人通りも、公園で遊ぶこどもも多く、人って動物だなぁ。
5歳くらいの女の子が近づいてきてくれたので、気に入りのお洋服はある?
と聞いたところ、嬉しそうにピンクと白のワンピースのことを教えてくれました。
明日持ってくるね、と。
本当に来てくれたらうれしいな。
毎日同じ場所で人が通り過ぎて行ったり、話しかけてくれたりしていると
香川の元学校の渡り廊下で制作していたのを思い出します。
廊下も広場も、人が通り過ぎていく場所です。
そこで立ち止まるというのは、一つのエネルギーであり
見えない篩をかけているようです。
2016/10/13
さいたまトリエンナーレ2日目
今日は終日曇り空で肌寒かった。
そんな中、1日目に来てくださったキタダさんが約束通り、お直しをしに
朝からやってきてくださいました。
ほかにも3人ほど、リピートで来てくれて、生活の中の芸術祭を再認識。
少しづつお洋服の数と物語も増えてきました。
明日はお天気だといいなぁ。
OPEN CLOSET in さいたまトリエンナーレ
はじまりました!
10月11日~16日(12日お休み)
10時~16時まで
@さいたま市民会館おおみや前、山丸公園けやきの木の下
13日~16日まで、上記の時間帯でお手伝いいただける方を募集しています!
一緒にいて、通りすがる方とお話ししていただいたり
会場の様子を記録してください!
2016/10/11
一日目
「もう着ないけれど、捨てられない衣服を持ってきてください」
「その衣服にまつわるお話を聞かせてください」
「もし直せば着られるようなら、ご相談にのります」
「ミシンもあります。ご自身でお直しして行ってもらうこともできます」
このことを伝えることで、第一歩が始まりました。
さいたまトリエンナーレは、さいたま住民の生活のなかにあります。
通りすがって、奥様と一緒にコートをもっていらっしゃる方
「目立つように」と、色の鮮やかな衣服をたくさん持ってきてくださった方は
近くの酒屋さんで、今月いっぱいで店を閉めるからと言って
お煎餅を差し入れてくれた。
似顔絵を描いてもらった。
春日部からきているから、服を送ると言って帰っていく方
わたしの真後ろで、完全無視して世間話に花をさかせるお母さん方
テーラーさんは「追剥」について熱心に語ってくれた。
同じくさいたまトリエンナーレの作家さんでもある「西尾さんの作品に酷似してるけど何が違うの」と言って去っていった方
あと4日間、なにかあるかな。
りっぱな、けやきの木の下でお待ちしています。
2016/9/25
先週はあいちトリエンナーレの舞台作品の衣装で出張続きで
ばたばたとしていました…!
ですが、Zに来てミシンを踏むと時間がちゃんと丁寧に流れて1週間がしっかり刻まれるように感じます。
前々回にお預かりした「パンツの穴ふさぎ」が完了しました。
薄手のスーツ生地ですが、デザインが個性的な一枚なので、直したらいろいろな場面で着てもらえそうです。
「Tシャツの裾にスリットを入れて」というご依頼も無事完了。
今週は
・旦那様のスラックス、裏地が破れている。新卒で入社した時に購入したもの。
・カットソーワンピース、丈が縮んで着られない。お母さまからのプレゼント
お預かりしました。
どう直そうかな、楽しみです。
2016/9/11
2週間ぶりのOPENとなりました。
先週は香川県は綾川町で5月に田植えをした米の収穫祭に参加して参りました。
稲刈りなんて小学生ぶりでしょうか・・・!
今日は先週お預かりしたワンピースを丁寧に解くところから始まりました。
外からのぞいてくださったお母さまと娘さんは
「学校で使う防災頭巾を縫ったら本当に大変だった」とお話しくださいました。
「そもそもミシンに糸をかけるところから分からない」…確かに
上糸と下糸の調子も生地の厚み次第で調整しますし、些細なことでもお伝えできることはありそうだと再認識…!
そんな矢先に手作りの日傘キットを持参してくれたのは
アートコーディネーターの熊谷さん。
広島の作家:峰崎真弥さんの作品をHappy Printersで生地にプリントしたものを縫い合わせて日傘にするそうです。アイロンでしっかり折り目を付けてから、ミシンで三つ折りステッチをかけていきます。
また、おばあさまからお母さま、そしてご自身に受け継がれた素敵なショートコート、お母さまから譲り受けたネルシャツ、高校生の時原宿の古着屋で買ったスカートなど
思い出のつまった衣服を持ってきてくださいました。
今では出回っていないような絶妙な色使いのペイズリー柄のワンピース
丁寧な仕立てのコート…着てみたり、今着るにはどうアレンジしたらいいか
服を囲んで、居合わせたみんなで話が盛り上がります。
穴の開いてしまったデザインの個性的なパンツは、来週穴ふさぎをします。
刺繍糸を使って、花模様にしようかな…。
解いたワンピースも、来週には巻きスカートになっていると思います。
ちょっとしたお直しや、ボタン付け、ミシンを使いたい、など、お気軽にお越しください。
来週もお待ちしています!
2016/8/28
先週と打って変わって秋めいた陽気になりました。
今日のご依頼は
①Tシャツのリメイク(袖にロールアップタブをつける)
②スカーフをつなぎ合わせたような個性的なワンピースをスカートにする。
を承りました。
「ここが、もうすこし違ったらいいのに」
「生地は気に入っているのだけれど」…
みなさんそれぞれの思いがあります。
そして夕方には、先週電子工作で作品を制作していた作家さんが
作品の一部である布のパーツの作り方についてご相談にいらっしゃいました。
Zにはミシン、アイロン、簡単なお裁縫道具のご用意がありますので
ご自宅にミシンがない方もお気軽に遊びに来てください!
来週は、田村が香川で稲刈りの為!お休みです。
次回は9月11日(日)です。
2016/8/21
台風と台風のすきまを縫って、初日が始まりました!
これまで作った小物や、一点ものの衣服HAReGIたちもいくつか
参加しています。
そして、香川からやってきたTOYOTAの足踏みミシンも
修理から帰ってきて素敵な空間となりました。
これは、かがわ・山なみ芸術祭でお世話になった地元の方の
お母さまが以前使われていたもので、大切な思いと共にここへやってきました。足踏みミシン、と聞くと重厚な黒いものを思い浮かべますが、これは比較的近代のもののようで
明るい色味がZの空間によく合っています。
これから看板娘として頑張ってもらいますよ!
「使わないけれど、捨てられない」「もう一度着たい」「新しいもを買うのに疲れた」最近いろいろな場で耳にします。
そこにはいろいろな理由があり、物にはそれぞれが抱え込んでいる物語があります。
わたしは衣装家として、いつも一点物のアイテム「HAReGI」を作っていますが、
ここではより身近な「心を晴れにする衣服」を作っていきたいと思っています。
初日は、アートステーションZでボランティアをしている「オノコラー」さんが
Tシャツを持ってきてくださいました。サイズの修正と、後身頃のアレンジのご依頼でした。そんなささやかな内容でも大丈夫です。
来週もお待ちしています!